赤ちゃん・子育て

初めての子育てだと、「赤ちゃんにいつまでミルクを飲ませるべきなのか」「他の子より遅いのではないか」と疑問や不安を持つ方も多いのではないでしょうか。
赤ちゃんの成長には個人差があるため、いつまでにやめるべきという明確なルールはありませんので安心してくださいね。
しかし一般的な目安や、他の先輩ママがどのようにミルクをやめたのか知りたいですよね。
本記事では、粉ミルクは一般的にいつまで飲ませるのかについてや、ミルクをやめさせたきっかけについて詳しく解説しています。
またフォローアップミルクの必要性や切り替えるタイミングについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
粉ミルクはいつまで飲ませる?赤ちゃんは生後いつまで粉ミルクが必要か
乳児用の粉ミルクは、9ヶ月~1歳頃の離乳後期ごろから徐々に減らしていくのが一般的です。
離乳食を1日3回(3回食)しっかりと食べられるようになったら、ミルク以外のものからしっかりと栄養を取ることができるようになります。
離乳食がスムーズに進めば1歳になる前にフォローアップミルクに切り替える赤ちゃんもいます。
しかしミルクをやめる(卒乳)タイミングには個人差があるので、個々の成長にあわせて徐々に減らしていくのが良いでしょう。
先輩ママたちはいつ粉ミルクをやめさせた?【粉ミルクをやめたきっかけや理由】
先輩ママたちが粉ミルクをやめたきっかけやタイミングを調査※したところ、離乳食を食べ始めたタイミングと答えた方が多くいました。
※オンラインアンケート調査(対象:子育て経験のある女性)
9ヶ月前後から離乳食を始めてからだんだんと粉ミルクは取らなくなった。歯も生えてきたし、噛む力も増えてきたように感じたからです。 |
生後4ヶ月くらいで哺乳瓶拒否が始まってしまい、母乳とミルク混合で育てていたのですが直母じゃないと飲まなくなったので、仕方なくミルク自体をやめました。 |
1歳2ヶ月頃やめました。理由としては離乳食がしっかり食べられるようになってきたことと、お茶も少しずつ飲めるようになってきたためです。 |
1歳ごろにやめました。離乳食にだんだんと慣れさせたかったため、粉ミルクをやめ栄養のあるものをとらせるようにしました。 |
1歳3ヶ月に粉ミルクをやめました。3食が規定量食べられるようになり、自治体の身体測定時に保健師の方から粉ミルクをによる虫歯のリスクを聞き粉ミルクを卒業しました。 |
調査では9ヶ月〜1歳6ヶ月ごろにやめた方が多かったですが、哺乳瓶拒否により生後早い段階でやめた方もいましたので、1年前後を想定しつつも状況次第で切り替えていくと良いでしょう。
また、1歳ごろのタイミングで粉ミルクからフォローアップミルクに切り替えたという声もありました。
1歳までのミルクだったのでちょうど1歳でやめて寝る時にぐずって泣くことが多かったのでフォローアップミルクに切り替えました。 |
1歳の時、1歳過ぎたらフォローアップに切り替えようと思っていたのでミルク缶がなくなったタイミングで止めることができた。 |
赤ちゃんの成長には個人差があるため、上記はあくまで目安として参考にしてみてください。
フォローアップミルクは必要?
フォローアップミルクには赤ちゃんに必要な鉄分が多く含まれているため、成長には必要となる場合もあります。
フォローアップミルクとは、離乳食がはじまった赤ちゃんが鉄分不足にならないようにするためのミルクのこと。離乳食になると、母乳や粉ミルクから摂取していた鉄分などの重要な栄養素が不足してしまいます。
また、赤ちゃんによっては、上手に食べられなかったり、好き嫌いが出来たりなどが原因で栄養が偏ってしまうことも。しかし離乳食として、レバーやほうれん草などの青菜などで、しっかり鉄分が取れているのであれば、無理にフォローアップミルクを飲ませなくても大丈夫です。
ここからはフォローアップミルクの量や時期を含めた、以下の内容について詳しく解説します。
それぞれ詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
赤ちゃんの成長や食べる量に合わせて調整する
フォローアップミルクの量は、赤ちゃんの成長や食べる量に合わせて調整することが重要です。
離乳食で不足した栄養素を補うことがフォローアップミルクの大きな目的になります。そのためフォローアップミルクだけで満腹にならないよう、量の調整が必要です。
おおよその目安は以下の通り。
目安量 | 食後 | 食間 |
9~12ヶ月 | 80~120㎖ | 200㎖ |
1~3歳 | – | 200㎖ |
最初は上記を参考にし、赤ちゃんの状態に合わせて徐々に調整していくとよいでしょう。
フォローアップミルクはいつまで必要?9ヶ月から3歳までがおすすめ
フォローアップミルクは、生後9ヶ月から3歳くらいまであげるのがおすすめです。
実際に、市販のフォローアップミルクの多くは、対象年齢を3歳ごろまでとしているものが多い傾向にあります。赤ちゃんの成長に合わせ、徐々に牛乳に変えていく場合もあると思いますが、牛乳はフォローアップミルクと比較し鉄分が少なめです。
そのため食事でしっかりと鉄分を摂取できるようになるまでは、フォローアップミルクを利用するといいでしょう。
フォローアップミルクは1歳半~3歳ごろから牛乳に置き換えていく!
フォローアップミルクは1歳6ヶ月から3歳までの間に、徐々に牛乳に置き換えていくといいでしょう。
厚生労働省の「授乳・離乳の支援ガイド」の中にも、牛乳は1歳を過ぎてからが望ましいと記載されています。
離乳が進むにつれ、魚は白身魚から赤身魚、青皮魚へ、卵は卵黄から全卵へと進めていく。食べやすく調理した脂肪の少ない肉類、豆類、各種野菜、海藻と種類を増やしていく。脂肪の多い肉類は少し遅らせる。野菜類には緑黄色野菜も用いる。ヨーグルト、塩分や脂肪の少ないチーズも用いてよい。牛乳を飲用として与える場合は、1歳を過ぎてからが望ましい。 |
はじめて牛乳を飲ませる時は、人肌に温めてから試してみるのがおすすめです。また、牛乳を飲ませる際は、アレルギーにも配慮しましょう。体に発疹などの異常が見られたら、すぐに飲ませるのをやめてください。
加えて、牛乳を飲むとお腹を下してしまう可能性があるので、その後の便を確認するようにしましょう。
フォローアップミルクにデメリットはある?
フォローアップミルクには以下のようなデメリットがあります。
- 離乳食を食べなくなる可能性がある
- 栄養が不足しがちになる
- 虫歯の可能性が高まる
フォローアップミルクは離乳食だけでは足りない鉄分などの栄養を補うための製品です。
しかしフォローアップミルクを飲み過ぎると、お腹がいっぱいになり離乳食が進まなくなってしまう可能性があります。離乳食を食べないと栄養が偏る原因にもなるので、注意してください。
さらにフォローアップミルクは糖類を含むため虫歯になる可能性が高まりますが、コップで飲ませることで少し虫歯のリスクが軽減されます。
寝る前に飲んだ場合は歯磨きを忘れずにおこない、もし歯磨きができないまま寝てしまった場合は、綿棒やガーゼできれいに拭きましょう。フォローアップミルクをあげる際は、離乳食後などに栄養の補助として飲ませるのがいいでしょう。
赤ちゃんのミルクに関するよくある質問と回答
赤ちゃんのミルクに関するよくある質問は以下の通りです。
- 粉ミルク・母乳・哺乳瓶の卒業は個人差があるの?
- 病気とミルクは関係ある?
- 余った粉ミルクの活用方法は?
- 赤ちゃんの寝る前(夜中)のミルクはいつまで飲ませる?
- 混合栄養(混合育児)はどのくらいミルクを足すべき?
- 粉ミルクは作ってからいつまで飲める?【最低でも2時間以内に飲ませよう】
- 赤ちゃんのミルクのゲップや時々吐くのはいつまで続く?
- 赤ちゃんには母乳やベビーミルクをいつまであげればいい?
- 断乳するまでのステップは?
粉ミルクを卒業することに関して個人差があることや病気のリスクがあるのかについてなども詳しく解説するので、ぜひ参考にしてください。
粉ミルク・母乳・哺乳瓶の卒業は個人差があるの?
粉ミルクや母乳、哺乳瓶の卒業には個人差があります。
そのため他の子と比較するのではなく、赤ちゃんの成長にあわせて卒業するといいでしょう。一般的な目安としては、粉ミルク・母乳・哺乳瓶を全てやめる時期は1歳~1歳6ヶ月ごろですが、前述した通り卒業には個人差があるので、そこまで焦る必要はありません。
病気とミルクは関係ある?
粉ミルクには、ごく微量のサルモネラ菌という細菌が入っていることがあります。
サルモネラ菌は敗血症や壊死性腸炎を起こす可能性があるので、注意が必要です。粉ミルクを作る際に70℃以上のお湯でしっかりと溶かすことで病原菌を殺菌できます。
余った粉ミルクの活用方法は?
余った粉ミルクは離乳食に使うのがおすすめです。
開封後1ヶ月以内の粉ミルクであれば様々なレシピに活用できるので、捨てずにとっておきましょう。以下に活用メニューをまとめましたので参考にしてください。
- シチューなどのスープ
- パンや蒸しケーキ
- ミルクプリン
- クッキー
粉ミルクには様々な栄養素が含まれているため、ミルクとしてだけでなく離乳食に取り入れ活用していきましょう。
赤ちゃんの寝る前(夜中)のミルクはいつまで飲ませる?
赤ちゃんの夜中の寝かしつけミルクはいつまでに卒業しなくてはいけないなどのルールはありません。
しかし一般的な目安を知りたいという方のために、タイミングをまとめました。
- 離乳食を1日3食食べるようになったとき
- お昼のミルク回数が減ったタイミング
- 乳歯が生え始めたとき
上記はあくまで参考なので、急がず赤ちゃんの成長に合わせることを大切にしましょう。
混合栄養(混合育児)はどのくらいミルクを足すべき?
混合栄養(母乳とミルクの両方で育児をすること)の場合のミルク量は、赤ちゃんの月齢に応じた完全ミルクの場合の目安量を参考に、1回のミルク量が200mlを超えないように調整してみてください。
しかし赤ちゃんの欲しがり方やママ・パパの生活スタイルによって適したやり方は異なるので、助産師などに相談しながら決めるのがおすすめです。ただし、ミルクを足したことで体重が急激に増えてしまったり、吐き戻したりしてしまう際は量を調整してみてください。
粉ミルクは作ってからいつまで飲める?【最低でも2時間以内に飲ませよう】
粉ミルクは作ってから、最低でも2時間以内に飲ませましょう。
赤ちゃんのミルクの作り置きや飲み残しをあげるのは好ましくないので、注意してください。もし粉ミルクを作ってから2時間以上が経ってしまった場合は、もったいないですが捨てるようにしましょう。また一度口をつけたものは、衛生面に配慮して同様に捨てるようにしましょう。
赤ちゃんのミルクのゲップや時々吐くのはいつまで続く?
ミルク後のゲップは新生児からさせますが、いつまで続くかは赤ちゃんにより個人差があるため、いつまでという明確な基準はありません。
一般的には3〜5ヶ月頃を目安に、ゲップしなくてもお腹の張りがなく苦しそうにしている様子がなければ、ゲップさせなくても問題ありません。また赤ちゃんの授乳後に時々吐いてしまうこともあるかと思いますが、吐き戻しは生後4〜5ヶ月ごろには落ち着きます。
もし、7ヶ月経過しても吐き戻しが続いてしまう場合は、一度小児科に相談してみましょう。
赤ちゃんには母乳やベビーミルクをいつまであげればいい?
赤ちゃんへ母乳やベビーミルクをいつまであげるべきという明確な決まりはありませんが、一般的には9ヶ月~1歳頃でやめる方が多いです。
離乳食を1日3回しっかり食べられるようになると、母乳やベビーミルク以外のもので栄養をとれるようになります。ミルクをやめるタイミングには個人差があるので、赤ちゃんの成長を見ながらすこしずつ減らしていくのがいいでしょう。
断乳するまでのステップは?
断乳するまでのステップは以下の通りです。
- 1日の授乳回数を減らす
- 断乳することを赤ちゃんに伝える
- ストローやコップで飲む練習をする
1日の授乳回数を減らすのに平行して、授乳にかける時間も少しずつ短くするのもポイント。
断乳するタイミングが1歳以降なのであれば、事前に赤ちゃんに言い聞かせておくことも重要です。カレンダーにシールなどで印をつけて「この日におっぱいにバイバイしようね」と伝えておきましょう。しっかり伝えることでママの意思も強くなり、赤ちゃんの心の準備にもなります。
また断乳後には、おっぱい以外の水分補給が不要になるため、ストローやコップで飲む練習をしていくことも大切です。
乳児用の粉ミルクは9ヶ月~1歳頃!フォローアップミルクは3歳頃までが目安!
ミルクをやめるタイミングの目安は以下の通りです。
乳幼児用ミルク・母乳 | 9ヶ月~1歳ごろ |
フォローアップミルク | 3歳ごろ |
しかし上記はあくまで一般的な目安なので、実際には赤ちゃんの成長に合わせて調整することが大切です。
9ヶ月〜1歳6ヶ月の時期に離乳食を1日3回(3回食)しっかりと食べられるようになるため、そのタイミングで粉ミルクからフォローアップミルクに切り替えるといいでしょう。
離乳食をはじめたばかりの時期は栄養に偏りがあるので、フォローアップミルクで足りない栄養を補えるのでおすすめです。
卒乳については子どもによって個人差があるので、焦りすぎず子どもにとって最適なタイミングを見つけてあげてくださいね。