お出かけ・トレンド

公園や自然の中へのお出かけで子どもが虫に刺されたり、噛まれたりした際に、かゆみや腫れが起きると心配になりますよね。
虫刺されはかゆみや腫れだけでなく、時にはアレルギー反応のリスクもあるため適切な対策が必要です。
しかし「市販の虫よけ製品を使っても大丈夫?」「間違えて舐めてしまったらどうしよう」など、不安に感じるママ・パパも多いのではないでしょうか?
そこで今回は、健康と安全を守るための効果的な虫よけ対策と注意点を解説していきます。
虫よけ製品の選び方や虫刺され後の対処法も紹介しているので、お出かけを楽しむためにも、ぜひ参考にしてくださいね。
子どもの虫よけ対策が必要な理由
虫刺されは一見軽く見えるかもしれませんが、子どもにとっては以下のようにさまざまなリスクがあるので対策が必要です。
症状 | 詳細 |
皮膚トラブル | かゆみで掻きすぎると、傷や二次感染を引き起こすリスクがある |
アレルギー反応 | 個人差はあるもののアレルギー反応が出ることがある |
感染症のリスク | 蚊はデング熱やジカウイルスなど感染症の媒介となる場合がある |
上記のように、虫刺されは単なるかゆみ以上のリスクを伴います。
しっかりとした対策を行い、安全で楽しい時間を過ごせるように心がけてあげましょう。
蚊が寄ってこなくなる虫よけ対策と注意点
蚊などの虫が寄ってこないように虫よけ対策を行う場合は、以下のように屋内・屋外でそれぞれ方法が異なります。
虫よけ製品に頼らない方法もありますので、ぜひ参考にしてくださいね。
屋内・屋外で行う虫よけ対策と注意点
虫よけ対策は、子どもが屋内・屋外で安全に楽しく過ごすためにも重要です。
基本的な虫よけ対策とその注意点について、以下にまとめました。
虫よけ製品による対策
- 虫よけ製品の選び方
子どもの肌に優しい、低刺激で無香料の虫よけスプレー/クリーム/バームから選びましょう。
自然由来の成分(シトロネラ・ユーカリ・ラベンダーなど)を含むものがおすすめです。
使用方法をしっかり守り、顔や目に入らないように注意しましょう。 - パッチテストを行う
初めて使う製品は必ずパッチテストを行い、肌に異常がないか確認しましょう。
もし赤みやかゆみが出た場合は使用を中止しましょう。 - 日焼け止めと併用する場合
日焼け止めを先に塗り、その上から虫よけ製品を使用しましょう。
日焼け止めは、汗や水に強いウォータープルーフタイプが望ましいです。
服装による対策
- 長袖・長ズボン
虫の多い場所では、長袖や長ズボンを着せて肌の露出を減らすことが大切です。 - 明るい色の服
蚊は暗い色に寄ってくる傾向があるため、明るい色の服を着せると刺されにくくなります。
最近では防虫加工が施された衣類があるので、子どもの服を買う際に検討してみてもいいでしょう。
その他の対策
- こまめに汗を拭く
蚊は汗のにおいや、人の吐く息に含まれる二酸化炭素に引き寄せられるので、子どもが汗をかいたらこまめに拭いてあげましょう。 - 虫が多い時間帯を避ける
早朝・夕方など虫が活発になる時間帯を避けて外で遊ぶようにすると、刺されるリスクを減らせます。 - 場所に注意する
水たまりや池付近には近づかないようにしましょう。
木陰や草むらなど、湿度が高くて暗い場所などは極力避けるようにしましょう。
これらの対策を実践することで、子どもが屋内・屋外でも虫に刺されることが減り、楽しく遊べるようになります。
ちょっとした工夫で、子どもの外遊び・自然とのふれあいで虫刺されのリスクを回避できるので、ぜひ試してみてくださいね。
自然由来の虫よけ対策
子どもが安全に過ごせるように、化学物質を使用せずに自然由来の成分で虫よけ効果を得る方法は以下の通りです。
虫よけ効果のある植物を活用する
- ラベンダー
ラベンダーの香りは虫が嫌うため、庭やベランダに植えておくと効果的です。 - シトロネラ
シトロネラの香りも虫が嫌うレモンに似た香りを持っています。 - ミント
鉢植えにして窓辺や出入り口に置くことで、虫の侵入を防げます。 - レモングラス
レモングラスの香りも虫が嫌うため、庭や室内に植えると虫よけ効果が期待できます。
虫よけスプレーを手作りする
- ラベンダースプレー
水100mlに対してラベンダーオイルを10滴ほど加え、スプレーボトルに入れます。
使用前によく振ってから、衣類や帽子にスプレーしましょう。 - シトロネラスプレー
水100mlに対してシトロネラオイルを10滴ほど加え、スプレーボトルに入れます。
子どもの服や帽子にスプレーすることで、虫よけ効果が期待できます。
虫よけスプレーを使うのが不安という方は、自然由来の虫よけ方法であれば、安心して使用できるでしょう。
これらの方法は簡単なので、虫刺されのリスクを軽減するためにぜひ取り入れてみてくださいね。
虫よけ製品の選び方
虫よけ製品は安全性と効果の確認が重要ですが、年齢に合わせて選ぶことも大切です。
生後6ヶ月未満の赤ちゃん
- 避けるべき成分
ディート - 推奨アイテム
蚊帳、ベビーカー用の蚊よけカバー、長袖・長ズボン - ポイント
直接肌に触れることのない方法で虫よけ対策を行う。
生後6ヶ月から1歳までの子ども
- 避けるべき成分
濃度の高いディートやイカリジン(ピカリジン) - 推奨アイテム
天然成分を使った虫よけスプレー(シトロネラ、レモングラスなど)、
バーム、クリーム - ポイント
肌が敏感なためパッチテストを行い、少量ずつ使用する。
2歳から6歳までの子ども
- 避けるべき成分
30%以上のディート - 推奨アイテム
天然成分の虫よけスプレーやローション - ポイント
顔や手など、子どもが口に入れる可能性のある部分には塗布しない。
虫よけ製品に使用されているディートは、持続性が長く高い効果が示されている成分(※)ですが、以下のように年齢制限があります。
※出典:国立感染症研究所
- 6ヶ月未満の乳児には使用しないこと
- 6ヶ月以上2歳未満は、1日1回
- 2歳以上12歳未満は、1日1~3回
※出典:厚生労働省「ディートを含有する医薬品及び医薬部外品に関する安全対策について」
ディートは生後6ヶ月未満の赤ちゃんには使用できないため、同等の虫よけ効果を持つ成分で年齢制限のないイカリジンが含まれている製品を選びましょう。
イカリジンは使用回数の制限もなく、肌への刺激性が弱いので、敏感肌の子どもにも使用できます。
また天然成分を使った虫よけスプレーや、自然由来の虫よけ対策もおすすめです。
ただし子どもの肌は敏感であるため、過剰に使用せずに表示されている使用量を守り、1日数回までにとどめましょう。
これらのポイントを踏まえ、0歳から6歳までの未就学児に適した安全で効果的な虫よけ対策を選んであげてくださいね。
虫に刺されてしまった時の対処法
もし虫に刺されてしまった場合は、以下の対処法を試してみてください。
- 冷却する
虫刺されの部分を冷たいタオルや保冷剤で冷やし、かゆみや腫れを軽減させます。
直接皮膚に当てるのではなく、タオルに包んで当てましょう。 - 薬を使用する
子ども向けの虫刺され用のクリームや軟膏を使用しましょう。
医師や薬剤師に相談してから使用することが望ましいです。 - 清潔に保つ
刺された傷口から雑菌が入らないよう石鹸と水で洗い、清潔に保ちましょう。
かゆみで掻くことを防ぐために、爪を短く切り、刺された部分を覆うことも大切です。 - 症状を観察する
虫刺され後に発熱や広範囲の腫れ/赤みなどが見られた場合は、医師の診察を受けてください。
アレルギー反応が疑われる場合は特に注意が必要です。
感染のリスクが高まるため、掻きむしりを防ぐために、包帯や絆創膏を貼ることも有効です。
虫に刺された場合は上記の対処法によって症状を効果的に和らげることができます。
虫よけ対策に関するよくある質問と回答
虫よけ対策に関するよくある質問と回答は、以下の通りです。
ぜひ参考にして、子どもを蚊などの害虫から守ってあげてくださいね。
虫刺され後のかゆみを抑える方法は?
虫刺され後のかゆみを抑えるには水で洗い流し、刺された部分を清潔にした後に、冷却剤や冷たいタオルで冷やすことで、炎症を和らげます。
かゆみ止めクリームを使用するのも効果的で、抗ヒスタミン剤配合の製品を選ぶことで、かゆみを効果的に抑えられます。
しかし子どもの肌は敏感なので、使用する前にパッチテストや医師に相談してから使用してあげてください。
0歳からでも安心して使用できる虫よけアイテムは?
赤ちゃんでも安心して使用できる虫よけアイテムは、以下の通りです。
- 自然由来の成分を含んだ製品
※シトロネラ・ユーカリ・ラベンダーなど - 貼るタイプの虫よけシール
- 赤ちゃん用の虫よけクリームやローション
- 蚊帳やベビーカー用の虫よけカバー
これらの製品は低刺激ですが、使用前には少量を腕の内側などで試して、アレルギー反応がないか確認することが大切です。
子どもや赤ちゃんへ安全な虫よけ対策を選んで、一緒におでかけを楽しもう!
子どもや赤ちゃんには以下のような、健康と安全を守れる虫よけ対策を選ぶことが重要です。
- 自然由来の成分を含んだ虫よけ製品を選ぶ
- 蚊帳やベビーカー用の虫よけカバーを使用する
- 長袖や長ズボンを着用する
自然由来の成分を含んだ虫よけ製品は、赤ちゃんや子どもの敏感な肌にも優しく刺激も少ないです。
また就寝時には蚊帳を使うことで、虫の侵入を防ぎ安心して眠れる環境を作れるでしょう。
虫よけスプレーなどの製品を使用する際は、アレルギー反応を防ぐためにも、必ずパッチテストを行っておくと安心です。
一方で、虫よけ対策だけに捉われすぎないことも重要。
たとえば、虫よけ対策で長袖や長ズボンを着せると熱中症のリスクが高まるので、こまめに水分補給させるなど、複合的に対策していけるといいですね。
子どもの健康と安全を守れる虫よけ対策を選び、夏場の外遊びや自然の中での活動を、より一層素敵な思い出作りの時間にしましょう!