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新生児のミルク量、あげる間隔を解説!月齢別の参考と注意点

新生児のミルクの量とあげる間隔の解説

新生児に与えるミルクの量はどのくらいがベストか悩む人も多いのではないでしょうか。
とくに初産の場合はわからないことだらけで不安ですよね。
結論、新生児に適したミルク量は体重や月年齢により異なります。
たくさんあげれば良いわけではないので注意が必要です。

そこで本記事では、新生児に適切なミルク量やあげる間隔についてまとめました。
ミルクが足りている・不足している時の赤ちゃんのサインも紹介しています。

この記事を読めば、不安を払拭した状態で育児と向き合えるでしょう。
産後はホルモンバランスが不安定のため、自分を責めてしまうことも少なくありません。
産んだばかりで今後が心配な人は、ぜひ子育ての参考にしてみてください。

新生児のミルク量はどれくらいが最適なの?

新生児のミルクの量は、生後0日を10mlとして1日ごとに10mlずつ増やしていくのが一般的です。
授乳間隔は大体3~4時間ほどで、1日7~8回与えるのが目安となります。
生後8日目以降は、1回の授乳で80mlほど飲めるようになります。
この頃はまだちょこちょこ飲みなので、少し大変な時期かもしれません。

しかし生後14日~生後1ヶ月になると、1回100~120mlほど飲めるようになります。
赤ちゃんの体重によっても適正量は異なりますが、少しずつ授乳感覚が開いてくる赤ちゃんも出てきますよ。
生後1ヶ月頃までは引き続き3~4時間間隔での授乳が必要ですが、少しずつママやパパの生活リズムも安定してくる頃でしょう。

 

月齢別の参考値

赤ちゃんにミルクをあげる際は、以下の表を参考にしてみてください。

月齢
(ヶ月)
平均体重

(kg)

ミルクの量

(ml)

授乳回数

(回/日)

~0.5 3.0 80~100 7~8
0.5~1 3.7 120 7
1~2 4.6 140~160 6
2~3 5.6 160~180 6
3~4 6.4 200~220 5
4~5 7.0 220 5
5~6 7.4 220~240 4+(1)
6~9 7.7~8.2 200~240 3+(2)
9~12 8.4~8.8 200~240 2+(3)

※( )内は離乳食後に与えるミルクの回数

上記で紹介した量はあくまで目安のため、赤ちゃんの食欲や体調によって前後するなど、柔軟に考えましょう。
また、飲む量には個人差があるので、調乳したミルクを全て飲ませる必要はありません。
もし赤ちゃんがミルクを飲む量が少なくても、少しずつ体重が増えていれば問題ないので安心してくださいね。

 

新生児のミルク量が不足している時のサイン

ミルクの量が足りているときのサイン

以下のサインがある時は、赤ちゃんのミルク量が不足している可能性があります。

  • 体重が増えていない
  • おしっこが1日6回以上出ていない
  • 授乳後、すぐにミルクを欲しがる
  • 元気がない
  • 便秘気味

生後すぐの新生児は「生理的体重減少」により、一時的に体重が減少します。
ただし生後4日を過ぎても体重が増えない場合、母乳やミルクでの栄養摂取が上手くできていない可能性があるので注意が必要。

また、おしっこやうんちの量・回数が少ないのは、水分摂取量が不足している可能性があります。
一般的に、薄い色の排尿が1日6回以上出ていれば問題ないことが多いです。
赤ちゃんに元気がなかったり眠りすぎている場合も、ミルクの量が足りていない恐れがあります。
ミルク不足だけでなく他の疾患の可能性もあるため、上記の場合は早めに医療機関を受診しましょう。

 

ミルクや母乳を飲んだ後なのにすぐに欲しがったりぐずったりする時は、量が足りていない場合があります。
少し哺乳量を足せば機嫌がおさまることもありますが、いつまでもぐずる場合は室温の調整やおむつの交換などを試してみてください。

 

新生児のミルク量が足りている時のサイン

赤ちゃんが以下の様子であれば、ミルクの量が足りていると考えて良いでしょう。

  • 体重が増えている(1日平均30gが目安だがそれ以上でも良い)
  • 顔色や肌の張りが良い
  • 機嫌が良い
  • おしっこが1日6回以上出ている

生後3ヶ月までは1日平均25~30g程度体重が増加していれば、ミルクが足りている証拠です。
十分にミルクから水分や栄養が取れていれば、赤ちゃんの頬には血色があり肌に弾力もあるはず。
お昼寝中やお風呂の前など、こまめに赤ちゃんの様子を見てチェックするのがおすすめです。
赤ちゃんはお腹が空いていると機嫌が悪くなりますが、機嫌よく過ごせているならミルクの量が足りていると考えられます。

 

新生児のミルク量はどうやって調整するの?

 

まずは「月齢別のミルク量の参考値」を参考にして、ミルクを与えてみましょう。
授乳量が足りているかは、赤ちゃんの授乳前後の体重をチェックして確認する方法もあります。

授乳前の体重を測り、授乳後に再び計測してどれぐらいミルクを飲んだか確認してみてください。

もしミルクの量が1日の目安量に達しなくても、赤ちゃんが元気で体重が増えていれば心配はいりません。
基本的には健診時の指導に従い、ママの体調と赤ちゃんの様子を見ながら、ミルクの量を調整するようにしましょう。

 

新生児へあげる混合ミルク・混合授乳とは

混合授乳とは、赤ちゃんに母乳とミルクを合わせて与えること。
母乳の分泌不足や母体の疲労など、何らかの理由で母乳のみで育児ができない時には、混合授乳を行います。
混合授乳は母乳の出が悪い時のみミルクにする・母乳を飲ませたたあとにミルクを追加する方法など様々です。

 

新生児のミルクは母乳が良い?

母乳には、赤ちゃんにとって以下のメリットがあります。

  • 乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを減らせる
  • 母乳は理想的な食品である
  • 消化吸収しやすくアレルギーを起こしにくい
  • 新鮮な母乳がいつでも飲める
  • 病気にかかりにくい
  • 母親とのスキンシップで愛着をはぐくめる

母乳で育てた赤ちゃんは、粉ミルクで育てた赤ちゃんよりもSIDSの起こるリスクが約5倍低いと言われています。

※参考:レディースクリニックまぶち

また母乳は分泌型免疫グロブリンAという免疫物質を豊富に含んでいるため、中耳炎や気管支炎になりにくいです。

分泌型IgAは粘膜表面で病原体や毒素に結合し、それらの機能を無効化することによって、私たちの身体を守っています。生まれたばかりの赤ちゃんは分泌型IgAをつくることができませんが、母乳中の分泌型IgAによって感染症から守られています。
※引用:ヤクルト

なお母乳育児は赤ちゃんだけでなく、ママにとっても以下のメリットがあります。

  • 子宮の回復を促す効果がある
  • 自然なダイエットの効果がある
  • ミルクを準備する手間がいらない

とはいえ新生児のうちは頻回授乳をしなくてはならず、ストレスを感じる人も多いでしょう。
健康状態により母乳が出にくい・疲労がたまっている時は、無理せずミルクも活用しながら赤ちゃんを育てるのがおすすめです。

 

粉ミルク・液体ミルク・母乳の違いは?

粉ミルク・液体ミルク・母乳の違いを以下にまとめました。

ミルクの種類 メリット デメリット
粉ミルク ・誰でも授乳できる
・飲んだ量がはっきり分かる
・赤ちゃんの腹持ちが良い
・栄養素のバランスが良い
・調乳の必要がある
・外出時は哺乳瓶や温水など荷物が多くなる
液体ミルク ・常温で長期間の保存ができる
・外出先でも授乳しやすい
・災害時の備えにもなる
・飲んだ量がはっきり分かる
・粉ミルクより値段が高い傾向にある
・そのままでは温度が低く赤ちゃんが飲まないことがある
母乳 ・乳幼児突然死症候群(SIDS)のリスクを減らせる
・消化吸収しやすくアレルギーを起こしにくい
・母親とのスキンシップで愛着をはぐくめる
・子宮の回復を促す効果がある
・母体の健康状態によっては出にくいことがあ
・父親など母親以外の人が授乳できない
・赤ちゃんを預けることが難しい

 

粉ミルクや液体ミルクは、ママだけでなくパパや他の人でも赤ちゃんに与えられるメリットがあります。
また母乳に比べて飲んだ量がはっきり分かるため、授乳量の調整がしやすいのもポイント。
一方で母乳にはSIDSのリスクの軽減や、産後の子宮回復を促すという母乳独自のメリットがあります。
母子の状況やシーンによって、ミルクの種類をうまく使い分けながら育児をするのがおすすめです。

 

新生児がミルクを飲まない理由は?

新生児がミルクを飲まない時には、以下の可能性があります。

  • お腹が空いていない
  • ミルクの温度が適温ではない
  • 哺乳瓶の乳首が合わない
  • ミルクの味が好みではない

まず赤ちゃんがミルクを飲まない時は、授乳時間や量が月齢に合っているのか確認しましょう。
飲む量には個人差があるため、体重が順調に増えていれば「絶対にこの量を飲ませる必要がある」ということはありません。

またミルク調乳時にお湯の温度が冷たすぎたり熱すぎたりすると、赤ちゃんが飲まないことがあります。
授乳前にはミルクの温度が適温かどうか、手首にたらすなどして必ず確認してください。
適温は36度で、手首に当てて「生温かさ」を感じるくらいであれば問題ありません。
哺乳瓶の乳首やミルクの味自体が合わずミルクを飲まない可能性もあるので、赤ちゃんに合うものを色々試すと良いでしょう。

 

新生児にミルクを与える際の注意点

ミルクを与える際の注意点

新生児にミルクを与える際は、以下の点に気を付けてみてください。

  • 飲ませすぎない
  • 水道水を使う場合は必ず沸騰させる
  • 粉ミルクは正確な量を入れる
  • 作りたてを飲ませる

 

赤ちゃんが泣いているとついミルクを飲ませたくなりますが、飲ませすぎないよう注意が必要です。
ミルクを飲ませすぎると、お腹が張ったり吐いてしまうことがあります。
赤ちゃんが泣く理由は空腹だけでなく「おむつが汚れて不快」「眠たい」など様々なため、泣く=お腹が空いていると考えるのはやめましょう。
また衛生面の観点から調乳時は必ず沸騰させた水を使い、作って2時間以上経ったミルクは処分してください。

 

新生児のミルクをパパや他の家族にもあげてもらう

母乳育児はママ中心になりますが、混合ミルクならパパなど他の家族でも授乳可能です。
生後しばらくは授乳がうまくいかなかったり、授乳リズムが整わなかったりと不安になる事も多い時期でしょう。
ですが赤ちゃんにミルクを飲ませられるようになると、親子の距離はぐっと縮まります。
ママ1人で悩まずに家族一丸となって赤ちゃんの健やかな成長を見守っていきましょうね。

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