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赤ちゃんの命を守るおやこ防災クイズ

こんにちは、編集部Jです。

防災対策として、家庭でできることにはどんなことがあるでしょう?
避難場所を確認してみたり、お水や非常食を準備しておいたりと、いろいろな対策が頭に浮かぶことと思います。
果たして、その知識はあっているでしょうか?

災害の度合いにもよりますが、小さなお子さんがいるご家庭では、感染症予防やお子さんの精神的安定の観点から、最近では「自宅が避難所」になるケースも増えてきています。

ぜひクイズに挑戦して、避難について考えてみてくださいね。

Q:地震発生!最初に身を守るのは赤ちゃんor自分?

何があろうとわが子の命を守ってあげたい!
という親心、わかります!
特にまだ小さくてか弱い赤ちゃんの場合、まっさきに守ってあげたくなりますよね。

でも、赤ちゃんの命を守るための「あなた自身」の命を守らないと、赤ちゃんを守ることはできません。
突然訪れる災害。ちょっとキッチンやトイレにいっていてお子さんと離れているときに地震がやってくるかもしれません。どんなときもまずは自分の安全を確保してからお子さんを守りましょう。
もちろん手の届くところにお子さんがいる場合は、お子さんの頭を守りながら抱きかかえてあげるなどして、安全な場所に身をおいてくださいね。

【答え】自分

参照:babyco「避難グッズや非常用持出袋だけじゃない! 子どもの命をまもる、親としての正しい行動って?」

Q:災害がおきたら、まずは避難所にかけこむ?

災害とひと口にいっても、状況はさまざま。
コロナ禍以降、集合避難での感染症リスクを軽減するために「分散型避難(分散避難)」という言葉も広まってきています。

避難とは「難」を「避」けることですから、安全な場所にいる人まで避難場所に行く必要はありません。
避難所にいけば安全でなんでも揃っているわけではありませんし、自宅の方が安全と思われる場合には、ご自宅に留まる「在宅避難」をしましょう。

震災の場合は、揺れがおさまったら周囲の安否確認をしてからラジオ等で正しい情報を確認してから、必要があれば避難準備をします。

津波のときには一刻でも早く高い所に逃げるのが鉄則ですね。
洪水や土砂崩れの場合は、避難勧告や避難準備勧告が出たらすみやかに避難します。

どこに避難するか正しい判断をするには、正確な情報を得ることです。

日頃から身につけているスマホにラジオアプリなどをダウンロードしておくと、どこにいてもいざという時に役立ちますよ。

【答え】No

参考:内閣府防災情報「赤ちゃんとママを守る防災ノート」

Q:非常用ライトは懐中電灯があればいい?

防災用品をいろいろと揃えている人も少なくないと思いますが、非常用のライトはどんなものを準備していますか?
「懐中電灯なら持っている!」というママ&パパ。万が一お子さんと一緒に避難をするとき、お子さんは一人で歩けるでしょうか。
抱っこをして歩く時に、片手がふさがってしまう懐中電灯では、安全に避難することができません。ヘッドライトなら両手を使えるようになります。
災害時のあかりはとても重要です。懐中電灯ひとつではなく、さまざまな種類のあかりを準備しておきましょう。電池もお忘れなく!

【答え】No

参照:内閣府防災担当「もし、一日前に戻れたら…」

Q:ベビーベッドを置くならどっち?

お子さんを迎えるとき、お部屋の環境はどうしよう? ベッドはどこにおこう?と色々と考えることと思います。
ぜひ、防災の視点からもお部屋環境を考えてみてください。
お子さんが長時間過ごすベビーベッド周辺には、背の高い家具などを置かないようにしましょう。

ベッドの上に棚があるのもよくありません。
ベッドにものが倒れ込んでこないように、背の高い家具はもちろん、壁に備え付けられた棚などにも注意しましょう。

【答え】B

転倒防止だけで満足しないで!

家具の転倒防止については、ご存知の方も多いでしょう。
もしもまだ「わかっているけれど、設置できていない…」という方がいらしたら、ぜひすぐにでも設置くださいね!
転倒防止プレートや転倒防止フックなど、ご自宅の家具にあった対策をとりましょう。
幼児の事故防止用「チャイルドロック」は、お子さんが扉を勝手に開けてしまったり、指をはさんでしまうのを防ぐだけでなく、地震のときにも有効ですよ。

わが家の安全対策チェックシート

  • 安全空間を確保しよう
     ◻︎寝室,幼児・高齢者のいる部屋にはなるべく家具を置かない。
     ◻︎部屋の出入り口付近や廊下,階段等に物を置かない。
     ◻︎地震時の出火を防ぐため,火気の周辺に家具を置かない。
     ◻︎家具の上にガラス製品等壊れやすい物を置かない。
  • 家具の正しい設置&使用を心がけよう!
     ◻︎じゅうたんや畳に背の高い家具を置かない。
     ◻︎重い物を下の方に収納し,倒れにくくする。
     ◻︎前のめりより,後ろへもたれ気味に置く
  • 転倒防止器具等で固定しよう!
     ◻︎壁にL字金具等で固定する。
     ◻︎壁や床に直接固定できない場合,2種類以上の器具で上下から固定する。
     ◻︎上下が分割している家具は必ず金具で連結する。
     ◻︎壁への固定が困難な場合,天井との隙間を埋める。
  • 収納物の飛散を防止する
     ◻︎開き戸タイプの家具には開き扉ストッパーを取り付ける。
     ◻︎ガラス扉には飛散防止フィルムを貼る。
     ◻︎扉のない収納家具には,ビン類落下防止具を取り付ける。
     ◻︎吊り下げ式照明器具の補強を行う。
     ◻︎防炎カーテンを取り付ける。

引用:内閣府防災情報「コラム 家具・家電転倒防止対策 対策のポイント」

Q:災害時なら、ほ乳瓶は使い回してもいい?

ほ乳瓶を消毒できない!そんなとき「ほ乳瓶の乳首だけ拭けばいいかな?」「水洗いをすれば大丈夫かな?」と頭をよぎってしまうかもしれませんね。
けれど、抵抗力が弱い赤ちゃんは消毒されていないほ乳瓶を使っておなかをこわしてしまうかもしれません。
消毒されていないほ乳瓶を使うのは厳禁です。
使い捨てほ乳瓶ほにゅうびんがないときは、紙コップやスプーンを使ってゆっくり飲ませれば代用できます。

【答え】No

災害時に便利な液体ミルク

最近では、液体ミルクをローリングストックしているご家庭もあるようです。

液体ミルクのメリット

◾️調乳の必要がなく衛生的
◾️お湯がなくてもミルクをあげられる
◾️あたためずに常温であげられる

液体ミルクのほかに、おむつも日頃から少し多めに常備しておくと安心です。
ローリングストックについてはこちらの記事も参考にしてみてくださいね。

関連記事:赤ちゃんを守るための防災対策

赤ちゃん連れのシーンをシミュレーションしてみよう!

いかがでしたか?

数問のクイズをやってみただけでも、日常と違うシーンを思い浮かべるだけで、「こんなことをしておくといいな」という “備える心” が芽生えませんか?

以前、被災された方を取材したときに、
「避難所で泣き叫ぶ赤ちゃんをあやしているのが、周囲の目が気になってつらかった」とおっしゃっていたことが印象的です。

どう避難をするかは状況によって変わってきますが、ご自宅が避難場所になることもふまえながら備えていきましょう!

もちろん、孤立をせず周囲との助け合いも大切。
地域と連携しながら「いざというときにどう行動できるか?」

ぜひ、ご夫婦で話題にしてみてください。

それが「おやこ防災」の第一歩です!

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