赤ちゃん・子育て
はじめての出産を控える中、「保活」という言葉を聞いて不安になった方もいるかもしれません。
とくに都市部では保育園の定員が限られており、準備のタイミングを誤ると入園が難しくなることも。
この記事では、「保活はいつから始めるのがいいの?」と悩む方に向けて、妊娠中から出産後までの進め方をわかりやすく解説します。
誕生月も関係してくるので、「わが家の場合は?」をチェックしてみてくださいね。
保活はいつから?結論は「妊娠中から少しずつ」

「保活は赤ちゃんが生まれてから始めれば大丈夫」と思いがちですが、実は妊娠中からの準備がとても大切です。
とくに以下の3点は、早めの行動を後押しする大きな理由になります。
- 出産と申し込みの時期が重なる可能性がある
- 園見学には時間と体力が必要
- 出産後は育児で動きづらくなる
多くの自治体では、翌年4月入園の申し込みが前年10月〜12月に行われます。
秋〜冬に出産を予定している方は、まさに出産と申し込みが重なるタイミングに。
また、希望する園の情報収集や見学には時間がかかりますし、出産後は赤ちゃんのお世話で動きがとりづらくなるでしょう。
そのため、体調の安定している妊娠中から、無理のない範囲でできることから始めておくのがおすすめです。
【先輩ママの声】
出産するまで保活が必要とは思っていなくて、いざ保育園どうしよう?と考え出したときには、申し込みは入園の半年近く前に必要なんだとはじめて知って、かなりあわてました。もっと早くから情報だけでも集めておけばよかったと後悔しましたね。(東京都・30代ママ)
保活の基本|まずはここから知っておこう

保活といっても何から始めていいのか、わからない新米ママ&パパさんのために、ここでは保活を進めるうえで押さえておきたい「保育指数」や「認可・認可外の違い」など、基本の情報から確認していきましょう。
保育指数ってなに?
保育園の選考では「保育指数」と呼ばれる点数が使われます。
これは、仕事や家庭の状況に応じて自治体が決めるものです。
たとえば…
- 週5日フルタイム勤務だと高得点
- きょうだいが同じ園に通っていると加点
- 近くに祖父母がいて育児の協力がえられると減点されることも
指数が高い家庭から順番に入園が決まる仕組みなので、あらかじめ希望する園の「過去の合格ライン」を確認しておくと、自分たちの保活の見通しを立てやすくなります。
どの園を優先的に申し込むか、考えるヒントにもなるでしょう。
認可保育園と認可外保育園ってどう違うの?
保育園には大きく分けて「認可保育園」と「認可外保育園」の2種類があります。
| 種類 | 認可保育園 | 認可外保育園 |
| 特徴 | 国の基準をクリアした園 | 民間が運営、園によってさまざま |
| 保育料 | 所得に応じて決定(安価) | やや高め |
| 入園方法 | 自治体の選考 | 空きがあれば直接申し込み |
「保活」とは、主に認可保育園への入園を目指して行う活動のことを指します。
とはいえ、保育園の選択肢は認可園だけではありません。
認可外保育園は自治体の選考なく申し込めるので、空きがあればすぐに預けられる特徴があります。
育休明けにすぐ利用したいときや、早めに預け先を確保したいときなど、保育のニーズやスケジュールに応じて柔軟に選べるのが魅力です。
また、認可外に通っていると、翌年の認可保育園の申し込みで保育指数の加点対象になるケースもあります。
状況に合わせて上手に活用すれば、保活をスムーズに進める助けになりますよ。
年間スケジュールで見る保活の流れ

4月入園を目指す場合、前年の10月〜12月が申込時期。
そこから逆算して、ゆっくり準備していきましょう。
STEP1:情報収集(妊娠中〜出産後)
まずはお住まいの自治体の保育園リストをチェック。
通える範囲にどんな園があるのか、どんな保育方針なのかを調べてみましょう。
【チェックしておきたいポイントはこちら】
- 自治体の保育園リストがいつ、どこでもらえるか
- 希望する園が何ヵ月から入園できるか
- 保育指数の計算方法
- 過去にどれくらいの指数で内定がでたか
- 園の方針や雰囲気をざっくり把握しておく
- 認可外保育園の空き状況や保育料を調べる など
保育コンシェルジュがいる自治体なら、早めに相談しておくのもおすすめです。
STEP2:保育園の見学(5月〜9月頃)
気になる園には早めに連絡して見学の予約をしましょう。
先生の雰囲気や園児の様子、園内の清潔さなどを見て、自分に合うかどうか感じてみてくださいね。
【見学時に確認したいポイントはこちら】
- 先生や園児の雰囲気が明るく落ち着いているか
- 園庭や施設が安全で清潔に保たれているか
- 給食やおやつの内容・提供方法
- お昼寝やおむつ替えなどの生活リズムについて
- 保護者との連絡手段(連絡帳、アプリなど)など
複数の園を見ておくと比較がしやすくなります。
STEP3:申し込み準備(9月〜10月頃)
10月の募集開始に向けて、必要な書類を準備しましょう。一般的に以下のような書類が必要になります。
【保育園申し込みに必要な書類】
- 就労証明書
- 課税証明書
- 本人確認書類
- 母子手帳の写し など
就労証明書は会社にお願いして取得する書類です。取得に時間がかかる場合もあるため、時間に余裕をもって準備しましょう。
本人確認書類の例として、マイナンバーカードや運転免許証、健康保険証などがあげられます。マイナンバーカードや免許がない場合はどうしたらいいかなども、自治体で確認しておきましょう。
STEP4:入園申し込み(10月〜12月上旬)
希望する園を第1希望から順に記入して申し込みます。
通勤ルートや保育方針、家庭の生活スタイルに合うかどうかなどを参考に選ぶとよいでしょう。
提出方法は郵送・窓口・オンラインなど、自治体によって異なるので事前に調べておくとあわてません。
通えそうにない園は書かないようにしましょう。
STEP5:結果通知と入園準備(1月〜4月)
選考結果は1月〜2月頃に届きます。
内定後は入園説明会や健康診断などに参加し、ならし保育や入園グッズの準備を進めていきましょう。
万が一、落ちてしまった時の対処法は後半でご紹介します!
生まれ月別|気をつけたい保活のポイント

以下は赤ちゃんの生まれ月別に見た、保活の進め方の目安です。
準備期間や申し込みのタイミングが大きく変わるため、ご自身のスケジュールに合わせてチェックしてみてくださいね。
4〜6月生まれ
準備期間に余裕があるため、0歳クラスでの4月入園が目指しやすい時期です。
見学や申し込みのスケジュールにも比較的ゆとりがもてます。
| 時期 | 主な内容 |
| 出産(4〜6月) | 出産後に少しずつ保活をスタート |
| 7〜9月頃 | 園の情報収集・見学・説明会に参加 |
| 10〜12月 | 認可保育園の申し込み |
| 1〜3月 | 結果通知・入園準備 |
| 4月 | 0歳クラスで入園 |
7〜9月生まれ
申し込み時期と出産時期が重なる可能性があるため、妊娠中からの準備がとても大切です。
見学や書類準備は早めに済ませておきましょう。
| 時期 | 主な内容 |
| 妊娠中(4〜6月) | 園の情報収集・リストアップ・見学予約 |
| 出産(7〜9月) | 出産前に申込書類を整えておくと安心 |
| 10〜12月 | 認可保育園の申し込み |
| 1〜3月 | 結果通知・入園準備 |
| 4月 | 0歳クラスで入園(または翌年1歳クラスも視野に) |
10〜12月生まれ
月齢制限により、4月入園が難しい可能性があります。
認可外や翌年の1歳クラス入園も含めて柔軟に検討するのがポイントです。
| 時期 | 主な内容 |
| 妊娠中(5〜9月) | 園の情報収集・受け入れ月齢の確認 |
| 出産(10〜12月) | 出産前にできる限り書類準備を進めておく |
| 10〜12月 | 認可保育園の申し込み(条件が合えば) |
| 1〜3月 | 結果通知・認可外検討・入園準備 |
| 4月 | 入園(不可なら次年度を見据えて) |
【先輩ママの声】
うちの子は12月生まれだったので、0歳4月入園は月齢的に無理でした。そのため、最初から認可外も視野に入れて探し始め、結果的に無事1歳からは認可園に入ることができました。早めに情報を集めて、選択肢を広げておくのが大事だと痛感しました。(愛知県・30代ママ)
1〜3月生まれ(早生まれ)
4月入園の申し込みがすでに終わっている可能性が高いため、翌年の1歳児クラス入園を見据えて保活を始めましょう。
| 時期 | 主な内容 |
| 出産(1〜3月) | 産後は無理せず体調回復を優先 |
| 4〜9月 | 園のリストアップ・見学・説明会参加 |
| 10〜12月 | 翌年1歳クラスの申し込み |
| 1〜3月(翌年) | 結果通知・入園準備 |
| 4月(翌年) | 1歳児クラスでの入園 |
認可園に落ちたときの選択肢

もし希望していた園に入れなかったとしても、保活はまだ終わりではありません。
実は、入園のチャンスはその後も続いています。
ここでは代表的な3つの選択肢をご紹介します。
二次募集に再チャレンジ
一次募集で辞退者や転園者が出た園では、空いた枠を補充するために二次募集が行われることがあります。
募集の有無や日程は自治体のホームページに掲載されるので、定期的にチェックしておきましょう。
自治体のホームページを定期的にチェックしてみてくださいね。
認可外保育園の活用
認可外保育園は園ごとに空き状況が異なりますが、通年で申し込みを受け付けているケースも多く、比較的早く入園できる可能性があります。
翌年の認可保育園申請で加点対象になる自治体もあるため、一時的な選択肢として検討するのもおすすめです。
育児休業の延長
保育園に入れなかったことを理由に、育児休業を最長2歳まで延長できる制度があります。その際は自治体から発行される「入所保留通知(不承諾通知)」が必要になるので、申請手続きの際に忘れずにもらっておきましょう。
会社によっては、延長に関する社内ルールがある場合もあるため、早めに職場と相談しておくと安心です。
参考:育児休業の取得は、子どもが1歳になるまでです。 |厚生労働省
【先輩ママの声】
第一希望の認可園に落ちてしまって、一時はどうしようかと思いました。でも、すぐに自治体の二次募集を確認して再チャレンジ。さらに、もしものために認可外も見学に行きました。結果的に二次募集で希望の園に受かって本当にホッとしました。ママによってはそれでもみつけられずに育休を延長している人もいましたよ。(千葉県・20代ママ)
保活をうまく進めるコツ

保活は情報戦ともいえる活動です。限られた時間の中で、自分たちに合った選択をしていくためには、ちょっとした工夫と準備が大きな助けになります。
現実的な候補を複数もつ
希望する園は、できるだけ複数候補を出しておくのがおすすめです。
実際に横浜市の調査では、入園が決まった家庭は保留になった家庭よりも、多くの園を申請していたという結果が出ています。
希望園数を増やすことで、選考に通るチャンスも広がります。
人気園だけに絞るのではなく、通いやすさや保育指数とのバランスを考えながら、複数の園を候補に入れておくと安心です。
通園ルートや送り迎えのしやすさも検討材料になります。
選択肢を広げることが、結果的に入園への可能性を高めてくれますよ。
参考:データから見る保育所等申請のヒント~横浜市保留児童対策タスクフォース分析結果から~|横浜市
夫婦で協力・情報共有を
保活は一人で抱え込むと負担が大きくなりがちです。
園の見学や説明会への参加、書類の準備など、役割を分担して一緒に進めることで、無理なく取り組めます。
忙しい毎日の中でも、情報共有の時間をとるよう意識してみましょう。
【先輩ママの声】
夫と二人で情報収集から見学、書類準備まで全て分担しました。産休中なんだから役所に書類をとりにいくことぐらいできるだろうと思っていたのですが、子連れでは意外と大変で、夫の出社前などに頼みました。おかげでストレスも軽減されよかったです。(福岡県・30代ママ)
相談できる相手を見つけておく
初めての保活はわからないことだらけ。
不安になったときは、自治体の保育コンシェルジュや地域の先輩ママに相談してみましょう。
体験談を聞けるだけでも、ぐっと気持ちがラクになります。
オンラインの地域コミュニティやSNSも活用できます。
できることから、少しずつ
保活は、地域の保育園事情や自治体の申込みスケジュールなどを早めに知っておくことで、心にゆとりをもって進められます。
「まだ先かな?」と思っても、妊娠中に少しずつ動き出せると安心ですよ。
どんな保育園があるのか、いつから動き出せばいいのかなど、気になることから調べてみましょう。
無理のないペースで、自分たちらしい保活を始めていけるとよいですね。
赤ちゃんと過ごす毎日が、安心して笑顔で迎えられますように。
*先輩ママの声は、わからないことをわかるに変える育児コンテンツbabycoの会員ママから集まった声です。