赤ちゃん・子育て

子どもが急に発熱したり嘔吐したりすると、とても心配で、どうしていいか戸惑ってしまうこともありますよね。しかし、正しい知識を身につけていると、落ち着いて対処することができます。
この記事では、発熱や嘔吐の症状が出たときの適切な対応と、家庭内でのケアの方法、家族への感染を防ぐためのポイントをわかりやすく解説します。
子どもが発熱・嘔吐したらどうする?
子どもが発熱や嘔吐をしたら、まずは体温と様子を確認しましょう。体温が38.5度以上の場合や、元気がなく食欲もない場合は、しっかりと休ませることが大切です。また、吐いた場合は、何を食べたか、吐いた回数、吐いた物の色などを記録しておくと、病院での診察時に役立ちます。
症状が出たときの初期対応
発熱したり嘔吐してしまった時には、まず子どもを静かに休ませ、水分を少しずつ与えましょう。嘔吐後は特に脱水症状が心配ですので、冷たい水や経口補水液を少しずつ飲ませます。また、子どもを温かくしてあげて体を冷やさないように注意しましょう。
受診のタイミング
38.5度以上の高熱が続いたり、ぐったりして元気がない、嘔吐が1日に何度も繰り返される場合は、病院を受診することをおすすめします。また、唇や顔色が青白くなったり、意識がはっきりしない場合は、すぐに病院へ連れて行きましょう。
家庭でできる発熱・嘔吐時のケア方法
子どもが発熱や嘔吐をした時は、お家で様子をみて、必要に応じて受診をし、その後、ご家庭での静養になることがほとんどです。そのとき、安静と水分補給をしっかり行うことが必要になります。また、嘔吐物の処理方法を正しく知ることで、他の家族への感染リスクを減らすことができます。
家庭でできる発熱・嘔吐時の具体的なケア方法について、みてみましょう。
安静と水分補給の重要性
発熱時には、特に、十分な休息が必要です。乳幼児は、発熱していても元気なことがよくありますが、無理をさせず、静かに過ごさせることで、体調の回復を図ることができます。
また、発熱によって体内の水分が失われやすくなるため、脱水症状を防ぐことも重要です。水やスポーツドリンク、経口補水液などを少しずつこまめに飲ませ、体の水分を補いましょう。食事は無理に摂らせる必要はありません。まずは水分補給を優先し、様子を見ながら徐々に食べさせるようにしましょう。
嘔吐物や汗の処理方法
嘔吐物にはウイルスが含まれていることが多いため、使い捨て手袋を着用し、汚れた場所をすぐにきれいにしましょう。床や家具は消毒し、手洗いを徹底することで、他の家族への二次感染を防ぐことに繋がります。また、汗をかいたら着替えさせ、体を清潔に保ちましょう。
知っておきたい薬の使い方と注意点
解熱剤や吐き気止めを使用するときは、自己判断で薬を使用することは避け、医師の指示に従いましょう。
家庭内感染を防ぐための徹底対策
家庭内で子どもが発熱や嘔吐をした場合、病気が家族全体に広がらないよう、しっかりとした感染対策を行いましょう。特に、子どもが触ったものを消毒したり、嘔吐物の処理は使い捨ての手袋をつけるなど慎重に行う必要があります。
感染予防のためにできること
家庭内感染を防ぐためには、手洗い・消毒・隔離が基本になります。とは言っても、小さな子どもに徹底させることはなかなか難しいですね。子どもと一緒に過ごすママ・パパ自身がマスクをつけたり、普段より手洗いや消毒を心がけたりして、子どもからウイルスをもらって自分が感染しないよう気をつけることが必要です。
特に、嘔吐物の処理後は、ウイルスの拡散を防ぐために、手を石鹸でしっかり洗い、タオルや食器の共用は避けましょう。また、洗濯も分けて洗うようにしましょう。
手洗いと消毒の徹底
家族全員で頻繁に手を洗うことが感染拡大を防ぐ基本です。特にトイレの後や食事の前には石けんでしっかりと手を洗い、手指消毒を心がけましょう。消毒液を使用して、ドアノブやスイッチなどのよく触る場所をこまめに消毒することも重要です。
日常生活での予防として家族みんなでできること
日常生活の中で、家族みんなが元気で過ごすためには、普段から病気を予防しようという心がけが大切です。栄養バランスの取れた食事は免疫力を強化し、病気にかかりにくい体を作る助けとなります。
また、予防接種を適切なタイミングで受けることは、感染症に対する免疫力を高める重要な手段です。次の内容では、家族全員が取り組める予防方法について、予防接種の重要性や食事面からのアプローチを紹介します。
予防接種のタイミングと重要性
予防接種は、特定の病気に対する免疫力を高めるために非常に重要です。特に、小さな子どもは、予防接種の種類も多いためスケジュール調整が大変ですが、予防接種の受け忘れがないようにしましょう。
また、季節によって流行するインフルエンザなどは、可能な範囲で予防接種を受けることで、感染のリスクを下げる効果が期待されます。
栄養バランスの取れた食事で免疫力アップ
栄養バランスの取れた食事は、免疫力を高め、病気にかかりにくい体作りにつながるとされています。野菜や果物、たんぱく質をバランスよく摂取し、ビタミンやミネラルなどの栄養素をしっかり補給することが大切です。
特に子どもは成長期にあるため、さまざまな食材を取り入れた食事で丈夫な体を育てましょう。日頃から意識して栄養をとることで、病気に対する抵抗力を養い、健康な生活を維持することにつながりますね。
子どもの発熱・嘔吐に関するよくある質問と回答
子どもが発熱や嘔吐をすると、親としてはどう対応すべきか迷ってしまいますね。特に初めての症状に直面したときは、不安や疑問が尽きません。ここでは、子どもの発熱や嘔吐に関してよくある質問に答えながら、親が知っておくべきポイントや正しい対応方法を解説します。ご参考になさってくださいね。
Q:どれくらいの熱が続くと危険?
発熱が3日以上続いた場合や、38.5度以上の高熱が出ている場合は、病院での受診をおすすめします。また、ぐったりして元気がない場合や水分が取れていない場合は、早めに相談しましょう。
Q:嘔吐が止まらないときの対策は?
嘔吐が頻繁に続く場合は、脱水のリスクが高まります。少しずつ水分を与え、それでも改善しない場合や水分が取れておらずぐったりしている場合は医師に相談することが大切です。
★対応に困った時は、小児救急電話相談(#8000)に電話で相談するのもおすすめです。夜間や休日の急な病気やケガの対処や応急処置を小児科医師や看護師に相談できる窓口です。対応時間などはお住まいの自治体によって違いますので、詳しくは、厚生労働省 小児救急電話相談(#8000)のサイトをご確認ください。
子どもの急な発熱への対策と家族を守るためのポイント
子どもの急な発熱は、突然のことで慌ててしまうものです。しかし、正しい対策を知っておけば、落ちついて対応できるようになります。
家族全員の健康を守るためには、適切な初期対応や感染予防の徹底が重要です。この記事を参考に、家族全員で取り組める対策を確認し、安心して対処できる環境を整えましょう。
早期対応と予防
子どもの急な発熱や嘔吐は、とても心配で不安になってしまいますが、家庭での正しい対応を知ることはとても重要です。まずは水分補給と安静にして過ごすことを徹底し、病院に行くタイミングを見極めましょう。
嘔吐物の処理の後は手洗い、消毒を徹底して家族内での感染を防ぐことがとても重要になります。適切な対策で、家族全員の健康を守りましょう。